橋本市長の教育観と改革ビジョンの貧困。「教育とは2万%命令です」という言葉が橋本氏の教育観を示している。
教育とはルールを強制して言うことを聞かせることだと言いたいのであろう。古典的とも言える教育観だが、これ
では国民主権の憲法のもと、グローバル化した現代社会における教育への要請に応えられない。
教育による強制あるいはマインドコントロールは、戦前において大きな失敗に終わった。その反省から戦後の教育ははじまる。
政治からの独立やそれを保障する教育委員会制度は、このような戦前型教育の否定と反省から生まれたものであった。
それをくり返すことは、戦後教育の死滅をもたらす。
また、橋下市長は「大阪の子どもたちの犯罪率は全国一。ルールすら守れない先生が、生徒にルールを守れといってもきくわけがない」とも言っている。
だから、生徒にルールを守らせるために、教師はいかなるルールであっても従うべきだという。そのルールとは「日の丸・君が代」の強制である。