【緊急】市民からすべての大学人へ: 帝塚山学院大において朝日OB教授を自主退職に追い込んだ爆弾テロ予告の首謀者を断固として許さず、学問と言論の自由を脅かすあらゆる暴力に抵抗し、立場を超えて互いを守りながら共闘してください。
【緊急】市民からすべての大学人へ: 帝塚山学院大において朝日OB教授を自主退職に追い込んだ爆弾テロ予告の首謀者を断固として許さず、学問と言論の自由を脅かすあらゆる暴力に抵抗し、立場を超えて互いを守りながら共闘してください。
9月13日、帝塚山学院大(大阪狭山市)に、いわゆる「吉田証言」に関する記事を執筆した元朝日新聞記者の教授を辞めさせなければ大学を爆破するという内容の脅迫状が複数届きました。
当該教授は同日に自ら申し出て退職しました。
帝塚山学院大:大学爆破の脅迫文 朝日OB教授が辞職 - 毎日新聞2014年9月30日付記事
http://mainichi.jp/select/news/20140930k0000m040144000c.html?inb=ra
周知の通り、いわゆる「吉田証言」とは、故・吉田清治氏が戦時中に済州島などにおいて軍令にしたがって若い朝鮮人女性を拉致ないし強制連行して慰安婦としたと1977年以降に証言したものです。これは、1990年代に、ジャーナリストや歴史家の調査によって、事実ではないかまたは少なくとも歴史証言として採用できないと判断されました。そして今年8月5日、朝日新聞は検証記事を掲載し、吉田証言を虚偽と判断して同証言に関する報道記事を取り消しました。同紙はこれにより現在多くの批判を浴びており、あろうことか政府首脳による非難すら受けています。
今回、爆弾テロの首謀者が脅迫した朝日記者OBは、この吉田証言に関する報道記事を最初に執筆した記者と見なされていました(朝日新聞9月29日朝刊によれば、実際には初報は別の記者によるものでした)。
しかし、たとえその言論がいくら過誤を含んでいようとも、言論に言論をもって対抗するのではなく、死をちらつかせる脅迫的暴力によってその言論を抹殺しようとすることは、テロリズムに他ならないのであって、断じて正当化されはしません。
すべての大学人はこのような暴力に屈してはならず、また暴力に脅かされている人間を見捨ててはなりません。
なぜなら、このような暴力に一度屈してしまうということは、前例をつくることだからです。味をしめたテロリストが今後嬉々としてさらなる攻撃を行うかもしれません。現に、いま、北星学園大学が別の朝日OBの非常勤講師を解任するよう脅迫されています。
決して他人事だと思わないでください。安全圏はありません。これが見過ごされるならば、慰安婦問題にとどまらずあらゆる論題に関する言論が同種の攻撃にさらされるおそれがあります。そして実際にそうなってからではもはや遅いのです。
学問と言論の自由を死なせてはなりません。それが息の根を止められてしまえば、たとえいま誰ひとり殺されなかったとしても、歴史が教えているようにいつかきっといっそうひどい大量の死がやってくるからです。
ですから私たち市民有志一同は、民主主義にとって必要不可欠である知の営みの尊い価値を強く信じるがゆえに、いますべての大学人に呼びかけます。このように死をちらつかせて言論を服従させようとするファシズムの暴力に対して断固とした姿勢で臨み、いまもこれからも脅かされているひとびとを決して見捨てることなく、政治的立場や指針を超えて互いを支え合い、結束して行動してください。
なお、この呼びかけは、市民に対してこの危機を広く知らせるとともに、すべての大学人に対してその抵抗を支持するひとびとの数を示して勇気を与えるために、市民有志によって開始されました。署名はいかなる機関にも提出される予定はありません。ただ、抵抗する大学人を強く支持する市民が確かにいるのだということをこれによってぜひ知っていただき、また広く知らせていただきたいと思います。
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意思決定者(宛先)
- すべての大学人