「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

「無脳症の赤ちゃん、子どもの腸疾患、愛犬が心臓死」宮城県北部から主婦の報告

2011-09-09 11:40:00 | 福島第一原発と放射能
 

 

 宮城県北部にお住まいの二十代の女性からメールをいただきました。そして、直接お話もいたしました。彼女の身の回りでおきたことの、因果関係は、勿論わかってはいません。しかしながら、懸念される状況が、様々な形でおきている事のみは、お伝えしておきます。エリア的に考えると、東京都内西部の普通の汚染レベルか、その倍くらいの放射性物質による汚染があるとみられる(土壌調査などから)、宮城県北部地域での出来事です。地震の影響も強く、三月の時点で、屋外で水の補給に並んで対応する必要であった事などからも、自身が被曝しているであろうと、推測されています。なお、こうした情報をお寄せいただく場合は、コメント欄でなく、メールでお願い致します。

 ===============================================

初めまして。
突然のメールで失礼致します。

友人からブログを紹介してもらって以来、ずっと参考にさせていただいております。

私は宮城県在住の主婦です。


今回の震災以降、あまり起き得ないことが立て続けにあり、精神的にも肉体的にも疲れております。


必ずしも福島原発事故の放射能の影響ではないのかもしれませんが、立て続けに起きているのが気になったので報告のメールをさせていただきました。

ご報告したい事象は、3点あります。



まず1つ目、私は震災当時に妊娠をしておりました。3月11日は妊娠9週。ツワリのひどい時期でしたが食べ悪阻だったので、とにかく手に入るものは迷わず飲み、食べ、そして家族が震災の片付けで力仕事をしているあいだ、2歳の息子や、姪達を天気の良い外で遊ばせておりました。

5月に入り、震災後行くことができていなかった妊婦検診を病院で受け、そこで、胎児の無脳症が発覚。

週数も進んでいたので、すぐに入院して堕胎という決断をやむを得なくされました。

何万人に一人という確率の奇形が、まさか自分の子供に降り掛かるなんて…当時は絶望でした。

その後、生理が再開するも、いつも28日周期だったのが33日周期になったり、生理痛がものすごく強くて、最近では、もしかして内膜症なのだろうかと疑える症状すら出てきました。



私には2歳の子どもがおりますので、放射能からこの子を守りたい一心で、飲み物食べ物の産地にはかなり気を付けて、なるべく室内で過ごすようにしておりました。


しかし7月。悲しみから少し癒えて落ち着いてきた頃に、2歳の子どもが突然強い腹痛を訴え、下痢、血便。
これが2つ目の出来事です。

あわてて病院へ駆け込み、腸重積と診断され、すぐに麻酔をして処置。幸い、手術にならずに済むことができました。

震災後、子どもの鼻水が2ヶ月ほど出続けていることも気になり、医師に尋ねましたが、単なる風邪か、弱いアレルギー症状でしょう、と言われ、今回の腸重積については2歳になって初めて起こるのはかなり珍しいが、まぁ、たまたまなったのでしょうね、、、くらいで終わってしまいました。

なぜこんなにも私の子供たちが生命の危機にさらされるのだろう…

そう考えると、大変落ち込みました。



3つ目は、私の実家で飼っていた愛犬が、先週、突然亡くなったことです。
私の実家は今住んでいる場所から徒歩で行ける距離です。

愛犬の死因は、心臓肥大。

庭の石ころで遊ぶのが大好きで、いつも土にまみれながら遊んでいた犬でした。

前日まで元気に遊び、たくさん食べていたのに、急に元気がなくなり、たった一日で亡くなってしまったなんて、本当に信じられませんでした。



3つそれぞれの事象。
これらは本当に偶然で、放射能の影響ではないのかもしれません。

でもそう疑ってしまうくらい、あまり起き得ない確率のことが立て続けだったので、今回、報告させていただきました。

=================================================   

  三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

 ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 

 講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

================================================

9/23(金・祝)と9/24(土)に広島県の福山市と尾道市で講演会に伺います。

木下黄太講演会 IN 福山・尾道
「放射能ほんとうに大丈夫?」
東日本大震災が西日本に与えた影響、未曾有の大震災と原子力発電所の事故から半年あまり。お米や牛肉の汚染や、震災廃棄物の広域処理など「心配ありません」と言われているけど本当に大丈夫なの?
震災以降独自の取材を続けておられる、木下さんをお迎えして、実際の現場から見えてきたものをおうかがいします。
 
9月23日(金・祝)
午後5時30分~8時(開場5時)
広島県民センターふくやま文化交流室
住所:福山市東桜町1番21号(福山駅より徒歩5分、市役所北側)
TEL:084-921-9200
参加費:500円(資料代含む)
 

定員:120名(要予約)
主催・申込:一歩の会 in 福山、申し込みは極力メールでおねがいします。
080-5609-1651
メール:hukuyama9@gmail.com(にった)


9月24日(土)
午前10時30分~午後0時30分 (開場10時15分)
尾道商業会議所記念館2F議場
住所:尾道市土堂1-8-8(JR尾道駅より商店街を徒歩5分)
TEL:0848-20-0400
参加費:500円(資料代含む)

定員:75名(要予約)
主催・申込:一歩の会 in 尾道、申し込みは極力メールでおねがいします。
090-9148-2155
メール:hamadendenden@mail.goo.ne.jp(浜本)

================================================

 ツイッターでも情報は流していますが、ブログとは性格の違うツールとして使っています。必要な方はフォローしてください。https://twitter.com/#!/KinositaKouta

 

 

 

 
 『放射能防御プロジェクトによる全国土壌調査:追加募集!!』

 西日本土壌調査の追加調査を行います。
今回の対象は、九州、沖縄、そして西日本でないですが、北海道です。
募集件数は60箇所程度です。
 
... 首都圏や中部、関西で追加希望の方はご相談ください。
できたら空白な地域(少ない)を優先したいです。
 
空白地域は、例えば
鳥取県と島根県の山陰地方。山口県。
岐阜県西濃地区と滋賀県東部。
長野と岐阜と静岡と山梨のお互いの県境にあたる地域。
名古屋市内。愛知県東部。静岡県遠州エリア
奈良と和歌山の山間部、敦賀湾エリア。高知県室戸エリア。
淡路島。他、日本海側は少なめです。

先に行われた「首都圏土壌調査」「西日本土壌調査(先行)」に倣って、
指定日に参加者がそれぞれの場所で土壌の採取を行い、
分析機関に送って測定してもらう方法で行います。
先行して、希望者のマップを作成します。
検査会社は、処理の都合で今回は先行調査と別の会社になります。
検査方法の機械水準は同程度かそれ以上になります。

1.検査料は自費でお願いします。
   (検査料15,750円+送料・振込手数料)
2.採取場所はなるべく私有地でお願いします。
   (公園・学校等は許可が必要になるので、許可が取れた場合のみ可能です。)
3.公表については○○市○○町○○丁目までとし、個人名は出しません。

上記条件で希望される方は、
下記5点を明記してメールでご連絡ください。

 1.氏名
 2.住所
 3.電話番号
 4.メールアドレス
 5.土壌調査したい場所

《連絡先》w_chousa@yahoo.co.jp
       担当:秋山

「追記」
特に九州、沖縄では、数値が、あまり出ない可能性が大きいです。そのことは、ご認識の上、お申し込み下さい。

 


最新の画像もっと見る

63 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無脳症 (ココア)
2011-09-09 14:30:48
そんなに珍しい病気ではないようですよ。
Unknown (怪しいお米セ○ウムさん)
2011-09-09 15:36:37
被曝の影響なのか、そうでないのかの見極められないのが、放射能の恐ろしい所。
食品の汚染状況 (月子)
2011-09-09 15:53:44
本日の記事を拝見させていただいて、今後このようなことが、徐々に広がっていくようで怖いです。

もはや、東日本というボーダーラインを超えて、日本全国が汚染されつつあるような気がします。

また、忘れてはならないのが、ヨウ素、セシウムだけの問題ではないということです。今だ、プルトニウムやストロンチウムなどの放射性物質の値が公表されていません。これらはもっと恐ろしく、半減期も長いというのに・・・。

話は変わりますが、私は原発事故以前から、「生活クラブ」の宅配を利用しています。非遺伝子組み換え食品や低農薬、有機農法、国内産の食品を積極的に取り入れ、原発にも反対の立場をとってきました。

この生活クラブがこの度、放射線測定器を独自で購入いたしました。またそれを機に、HPで、日本政府が規定しているよりも、さらに内容を細かく分けたものを公開しております。


http://seikatsuclub.coop/coop/news/20110905i-list.html


この数値を見ると、暫定基準値よりは低いものの、特に小麦や乳製品を使った加工食品の汚染や、魚介類が100~200ベクレルの間の数値で汚染されている状況がわかります。長崎の魚介類からも検出されているということは、海の汚染もかなり広がっているということでしょうね。

この結果をみれば、もうどこの産地のものを食べていいのか分からなくなってしまいます。

今後は、予防策も大事ですが、体に入ってしまった放射性物質をデトックスする方法も考えなければいけませんね。

何か良い方法はないのでしょうか?

やるせない気持ちで一杯です。

ひとごとではない (志舫)
2011-09-09 16:00:01
せっかく授かった命…。このかたの無念な気持ちは、はかりしれないと察します。
幼いお子さんの症状や、愛犬の死と重なり、ご心労は絶えないと思います…。
お気持ちを吐露する場が、おありですか。
ありのまま受け止めてくれる人はいらっしゃいますか。
ご自分でご自分を責めていらっしゃらないよう祈るばかりです。
失礼な表現があったらお許しください。
Unknown (Unknown)
2011-09-09 16:04:30
犬の突然死は珍しくありません。
家族であり大事に思っていたのであれば、陪検受けて死因究明すべきでしたね。
いわきから他県に避難してます (ぺり)
2011-09-09 16:21:36
私もいわきに残っているママ友も生理が1ヶ月来なかったり、または2回来たりと周りに結構いましたが…精神的なものなのかな?
と思います…今思うとそれはそれはカナリのストレスがありました…
あと鼻水は私の子供4才2才と2ヶ月続きました…初めての事です!!
今は特になんともないです。
乳酸菌に放射能防御効果 (三宅令子)
2011-09-09 16:30:45
月子さんのコメントを読んで、思わず書いています。

日本の放射線医学研究所や、大津赤十字病院の医師たちの実験(マウス)や、イタリアの病院の臨床例(がん患者)などで
乳酸菌の放射能防御効果が論文発表されています。

月子さんもおっしゃるように、入ってくる放射能を防ぐことには限界があり、入ってきたものをどうやって排出し、自分の免疫力を上げていくか、だと思っています。

乳酸菌が効果があるのは、自分の体内にいる腸内細菌を増やす力があるからで、その力はヨーグルトなどにはあまりないようです。
乳製品には、乳製品としての害や放射能の多さもありますので、オススメ出来ません。

長くなるので、ここには詳細は書けませんが、facebookに、書きましたので、よかったらご覧ください。

メールで欲しい方は、こちらまで。
joy3610あっとgmail.com
少しでも心が癒えますように (あづさ)
2011-09-09 17:54:45
木下さん、こんばんは。
ショックという言葉しかありません。
悲しいことかもしれませんが、早く見つかったことがせめてもの救いだったのではないかと思わずにいられません。
どちらにしても悲しい出来事で本当に言葉が見つかりません。
少しでも、悲しみが癒えることを願うばかりです。
熱中症? (servus)
2011-09-09 18:29:40
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011090901000535.html
8/30日の松戸市の計測で0.3μsv/hの学校です。
熱中症で片付けられて良いのか疑問です。
私が保護者ならば中止を求めます。
Unknown (しばしば)
2011-09-09 18:36:57
平和記念資料館(西館)
ttp://www.hiroshima-spirit.jp/ja/hiroshima/shiryoukan/morgue_w18.htm

こちらに、原爆症の症状の一つに赤痢に似たものがあると書いてありいます。 最近、東北の大手ファミレスで赤痢に関するニュースがありましたよね。

病気になるたびに、もしや放射能では・・・と考えずにいられなくなった時代に突入したのだと思うと悲しいです。

被ばくしてやっと長崎と広島のヒバクシャの方々の訴えがもっとよくわかるようになりました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。