病院内での携帯使用制限が緩和へ、総務省が働きかけ

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総務省の上川陽子副大臣は5日、医療機関における携帯電話の使用を制限するガイドラインについて、使えるようにする方向で検討を行うと明らかにした。

携帯電話が出す電磁波が医療機器に影響を与える可能性があるとして、現行ガイドラインでは原則利用を制限しているが、これを緩和する見通し。総務省が電波に関わる省庁・業界団体の集まりである「電波環境協議会」に働きかけ、2014年6月ころまでに最終的な新ガイドラインを策定する。

新ガイドラインでは、待合室や診察室などで携帯電話を使えるようにする一方で、手術室や集中治療室など一部では引き続き使用を認めないものとみられる。

現ガイドラインの策定から16年が経過し、近年では携帯電話が出す電磁波も微弱になり医療機器への影響も限定的になってきているという現状を踏まえ、総務省が改定を促すことにしたという。