延世大学のインプラントセミナーから帰国した。
とても良いセミナーだったことは言うまでもないことだが、時代の進化にキチンと追随している韓国内のインプラント事情に非常に感じ入り、羨ましい、と思ってしまった。
残念ながら、日本は韓国に遅れ始めている、と気になってしまった。
勿論、今回レクチャーいただいた先生方は、韓国内でもトップを切って走っている方々だからだろうが、では日本を振り返って見た時に、私自身は正直戦慄を感じる、と素直に告白しなければならないと思う。
やはり、噂に聞くように韓国は欧米の情報が直ぐに入り、そしてそれを直ぐに取り入れ、更に直ぐにより良いモノへ進化させようとしている、と確信した。
恐ろしい、強力なライバルになる、と背筋が寒くなってしまった。
アジアのインプラントのリーダー陣は、韓国DRで占められる日が来てしまうかも知れない。
元々、チタンインプラント普及でも韓国ではキムホンギ先生がアジアで最も早く取り入れ、世界にも1番に知られた方だった。
日本と韓国、国の平均レベルで見た時に、もう抜かれているのでは?と本気で思う。
それと言うのも、何しろ日本では世界最新のモノが使えない、と言うハンディキャップが強くあること、もその一因であろう、と明言する。
但し、私個人の奇人的レベルで言うならば、色々な点でリード出来ている、と言うのも確信出来たので、このリードは決して失わないように頑張り続けよう、と思う。
ちょっと内容的話に踏み込んで書くと、抜歯即時植立即時荷重インプラント治療で、私が例で挙げているこれらの写真のような治療は、まだまだ為されていないようだ。
まあ、世界の学会に出て来てても、こう言うのには出会ったことがないので、そこには安心出来てホッとしたのだが・・・
しかし、油断は出来ない、あの勢いのまま韓国の若き優秀なDR陣が邁進するなら私のリードも危うい、と思う。
ここまで患者さんにとって何も大変なことしたように感じさせることのないインプラント治療は、私の最大の特徴、利点だと明言出来る。
更にその先にある、即時荷重、即時荷重をアンカーにした歯周再生治療法、歯周補綴を根幹から変える概念、具体的治療に関しても、かなりリード保っている、と確信はしている。
もっともっと勉強し、リード保ち、新しい良き治療を創造・確立し、普及させねば、と心に強く強く誓う。
忘備録として、深夜にも関わらず記す。