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中国の白血病児童の9割が内装材が原因で死亡

2016年12月23日

【新唐人2016年12月23日】

中国ではシックハウスの問題も深刻です。中国工程院院士で呼吸疾病専門家の鐘南山(しょうなんざん)氏は、中国の白血病患者児童の9割の住宅が高級リフォームされており、毎年210万人の子供が内装材料が原因で死亡していると指摘しました。この発言をきっかけに、中国の住宅汚染問題に注目が集まっています。

 

『広州日報』の報道によると、広州で12日に開催された乳幼児の発育と室内環境に関するシンポジウムで講演した鐘さんは、室内の空気が乳幼児の発育・成長、さらには疾病にまで影響を与えると指摘しました。

 

鐘さんは中国環境保護協会の統計データをもとに、白血病を患う子供の患者のうち90%の家庭が住宅高級リフォームを行っており、毎年210万人の子供が内装材料汚染が原因で死亡していること、80%の内装材料で基準値を超えたホルムアルデヒドが使用されているとし、妊婦の流産の70%も環境汚染と関係があると指摘しました。

 

鐘さんが驚くべきデータを明らかにしたのを受けて、中国では室内環境の汚染問題に注目が集まっています。

 

一方、SNS大手のテンセントでは医学博士が15日、鐘さんの発言は「信用できない」とコメントしています。

 

北京天則経済研究所国際部主任 王軍氏:「鐘南山は体制側の学者ですが、その発言は比較的正直です。科学者である以上、嘘は言えないでしょう。だから、彼の言っていることは比較的信頼できると思います。中国で住宅リフォームをするということは一度死んだも同然です。疲れますし、ホルムアルデヒドの汚染問題が深刻ですから。」

 

北京在住環境保護ボランティア 張峻峰さん:「本当にその通りです。私が見たところによると、白血病患者の家はたいてい住宅リフォームを施しています。」

 

もしも白血病にならなかったとしても、健康に影響があるのは間違いないと張さんは言います。

 

北京在住環境保護ボランティア 張峻峰さん:「あらゆる建築材料に含まれている科学溶剤がその原因です。リフォームの際に大量に使われる木材や合板、ペンキなどに含まれています。ペンキや接着剤に含まれるホルムアルデヒドやベンゼンはじめ多種の溶剤によって、木材を塗装し接着します。しかし、これらの216種類もの溶剤によって接着させられた場合、ホルムアルデヒドが完全になくなるまでに100年~200年の時間がかかります。」

 

ホルムアルデヒドの汚染問題を予防することは不可能であると、張さんは指摘します。唯一の方法は、こうした木材や塗料を使わないようにするしかありません。

 

北京在住環境保護ボランティア 張峻峰さん:「ですが、現時点では無理なことです。それが現実です。」

 

中国政府は15年前から、民間の建築について、室内環境汚染を抑えるためのルールを定め、10種の有害物質を含む建築材料の使用量を制限しています。それにも拘わらず、人体の健康に影響を及ぼす建築材料の汚染問題は後を絶ちません。これは、政府が定めるホルムアルデヒドの安全基準値が低い上に、家具などの環境基準値が低いことが原因であると、専門家は指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20161217/video/186277.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/根本 映像編集/李)

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