薄氷を踏む勝利か、井上尚弥
2017.01.04
カテゴリー:格闘技の話題
年末に行われた井上尚弥vs河野公平の一戦。
結果だけれ見れば井上が見事に河野をKOして、WBO世界スーパーフライ級のベルトを防衛してみせたわけだけれど、内容とはいえばパンチ力以外には・・・・・・といった感じだった。
最も由々しきことだと思うのは集中力の欠如。常に注意力散漫で、貰わなくてよいパンチを多く被弾していた。
言い方は失礼だけれど、河野公平だからそれでも勝てたわけで、これがずっとパンチのある相手との試合だったら、KOされないまでもダウンを取られていた可能性があったと思う。
この注意力散漫は、ここ数試合ずっとそう。ボクシングの練習は十分以上にしているだろうから、今後は心のトレーニングもやってもらいたい。
精神力が最強になれれば、ロマゴンにもきっと勝てる・・・・・・と思うんだけどなあ。
ちなみに年末格闘技のMVPはシュートボクシングのRENA。勝利に対する執念、練習に裏打ちされた丁寧な技術、相手も観客も意表をつく大技、そして三日月蹴りで相手を倒した後に追撃に行かない冷静さ、どれも素晴らしかった。
RENAは桜庭和志に次ぐ、格闘技のスーパースターになれる素質があると思う。シュートボクシングだとグローブが大きく、パンチのなさが気になっていたけれど、総合はウイークポイントをカバーでき、実に向いていると思う。
井上尚弥もRENAも頑張れ!
※敬称略