文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2012年(平成24年) 4月3日(火)付紙面より

ツイート

新年度スタート 官公庁や企業のトップ、奮起促す

 庄内地方の官公庁や民間企業の多くで2日、2012年度のスタートに伴う辞令交付や入社式が行われた。少子高齢化、人口減少の進行、東日本大震災発生から1年が経過したことなどを背景に、それぞれのトップは「元気再生の年」といった位置付けを示し、新年度の始まりで「強い信念と覚悟」「住民との対話重視」「思いを新たにして」と、変革に対応する前向きな気概と取り組みを呼び掛けた。

【県庁】午前8時半すぎから辞令交付が行われ、同10時半から吉村美栄子知事が講堂で、係長級以上の職員約400人に訓示。冒頭、吉村知事は「2012年度は東北、山形県の元気再生の年。山形県は東北の一員であり、手を携え、心をひとつにして東北の復興、再生のために県としての役割を果たしていかなければならない」と述べた。

 その上で東日本大震災は大きな教訓を与えたとし、吉村知事は「エネルギー政策の大転換が求められている。新しいエネルギー戦略に基づき、卒原発に向けての大きな一歩を踏み出す。新エネルギー戦略を一体的かつ強力に推進すべく、2012年度を“再生可能エネルギー元年”と位置付け、強い信念と覚悟を持って取り組んでいきたい」と意欲を示した。

 さらに、日本海側と太平洋側が相互の代替、補完機能を果たすことが重要とし「縦軸の高速道路、横軸の地域高規格道路、酒田港など社会インフラの整備に力を注ぎ、災害に強い県土づくりを進めていく」と述べた。

 また、景気雇用対策、人材育成などの重点施策を上げ、第3次総合発展計画の短期アクションプランが最終年度となることから、「これまでの取り組み成果を結実させるため、県民視点、現場重視、市町村との対話を基本にしっかりと県政運営に当たってほしい」と職員に呼び掛けた。

【鶴岡市役所】午前9時から市役所で新採職員の辞令交付を行った。病院、消防職を含む86人に辞令を手渡した榎本政規市長は「持てる力を十二分に発揮し、鶴岡市の市勢発展のため、市民の安心安全を守るために頑張ってほしい。市民との対話を心掛け、市民が何を考え、何を求めているかの把握に努めてほしい」と激励した。

 続いて文化会館(旧青年センター)で課長級と補佐・主査級の役付き職員216人に辞令を交付。榎本市長は「合併から6年間で鶴岡市の人口は約6000人減少し少子高齢化、人口減少社会が進んでいる。混迷する社会情勢の中では、市民、地域の力を借りずして鶴岡の発展はない。『鶴岡ここにあり』と全国に向けて堂々と情報発信できるよう、与えられた職場で能力を発揮してほしい」と訓示した。

【酒田市役所】午前9時すぎから希望ホール小ホールで辞令交付式を行った。阿部寿一市長が、新規採用職員20人一人一人に「頑張ってください」と激励しながら辞令を交付。新採職員を代表して市民課に配属された工藤志保さんが「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓う」と服務を宣誓した。引き続き、係長級以上の異動職員97人の新しい配属先などと名前が呼び上げられた。

 その後、会場を大ホールに移し、市職員約400人を前に阿部市長が訓示。「異動のあるなしにかかわらず、本日は節目の日。思いを新たにして業務に臨んでほしい。皆さんはじめ市職員一人一人が貴重な戦力であり、夢を実現するための同士。健康に留意し、日々精進をお願いする」と述べた。

2012年度が実質的にスタート。榎本鶴岡市長(右)が異動職員に辞令を手渡した=鶴岡市
2012年度が実質的にスタート。榎本鶴岡市長(右)が異動職員に辞令を手渡した=鶴岡市


2012年(平成24年) 4月3日(火)付紙面より

ツイート

あつみ温泉「朝市」スタート 元気な声響く

 鶴岡市のあつみ温泉の「朝市」が1日、今シーズンの営業を開始した。早朝はまだまだ寒さを感じるものの、海産物の加工品や温泉まんじゅうなどがずらりと並んだ店頭で、売り子の女性たちの元気な声が温泉街に響き渡った。

 あつみ温泉の朝市は、江戸時代中期に「あば」と呼ばれる海岸部の女性たちが海産物を持ち寄り、道端で売ったのが始まりとされる。現在はあつみ温泉朝市組合(富樫富男組合長、参加14店)が、温泉街の中心部にある木造平屋建ての長屋式店舗で営業している。

 シーズン初日、気温が低いものの朝方は晴れ間も見えた。店頭には特産の赤かぶ漬けやとち餅、岩ノリ、温泉まんじゅう、民芸品などがずらりと並び、売り子の女性の声に誘われるように地元民や温泉客が広場へ次々と足を運んだ。

 中には浴衣姿の家族連れなどもおり、売り子から「これ、食べて」と渡された漬物やお菓子などを試食し、気に入った品を買い求めていた。山形市から来たという60代の夫婦は「庄内に住んでいた20年ほど前に比べて売ってる品が変わったみたい。山菜が採れるシーズンにまた来たい」と話していた。

 富樫組合長は「大震災の直後の昨年に比べたら、初日としてはまずまずの出足となった。雪や雨が降らず良かった」と話していた。朝市の今シーズンの営業は11月いっぱいまでで、営業時間は午前5時半から同8時半ごろまで。

浴衣姿の温泉客が朝市を訪れ、目移りしながらお土産を選んでいた
浴衣姿の温泉客が朝市を訪れ、目移りしながらお土産を選んでいた



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field