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KDDIの「ナタリー」買収、「ファンをがっかりさせることはしない」

» 2014年08月28日 18時40分 公開
[山崎春奈,ITmedia]
photo ナタリー

 KDDIの高橋誠専務は8月28日、ニュースサイト「ナタリー」運営会社の買収について、「今のあり方は必ず守ると強調したい」と述べ、編集方針などは変えず、媒体力を伸ばす支援をしていく考えを示した。

 同社は22日、ナタリーを運営するナターシャの連結子会社化を発表(買収額は非公開)。「定額制コンテンツ配信サービス『auスマートパス』との連携も視野に入れ、エンターテインメント領域の集客や情報発信に活用していきたい」と説明していた。

 高橋誠専務は「ネットの声を見ても多くの方が心配しているようだが、ファンのみなさんをがっかりさせることはしない。ナターシャの今の在り方は必ず守ると強調したい」と述べた。買収の狙いについては「auサービスとの早急な連携を考えての子会社化ではなく、あくまでエンターテインメント業界を盛り上げるため、媒体力を伸ばす支援という意味が強い」とした。

 ナターシャの大山卓也代表取締役は、Facebookで「個人的にはインディーズでがんばってたバンドがメジャーレーベルと契約したみたいな話かなと思ってます。インディーズのままでいいじゃんって意見もあるとは思うんだけど、でもメジャーじゃないとできないこともあるのだ」などとコメントし、今後の新しい取り組みなどに意欲を見せている。

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