prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヴィンセントが教えてくれたこと」

2015年09月23日 | 映画
原題はSt.Vinvent。ヴィンセントという名前はラテン語のVinco(征服する)から来ているそうで、聖人に叙せられるのは名前のもっともらしさだけからすると相応しいのだが、まあビル・マーレイがやっている不良ジジイのキャラクターはその真逆といっていい。傍若無人で酔いどれで無責任だけれど、およそいじけないのでからっとしている。こういう男でも許されてい舞うのだから、裏返しの宗教性みたいなものを見てもいいのかもしれない。

相手役のジェイデン・リーベラーがおよそアメリカ的なマッチョの対極にある貧相な体型で、マーレイが喧嘩ではパンチより掌底で下から突き上げた方が効果的と教えるのが妙にもっともらしい。ああヘナチョコな腕ではパンチだと手首や拳を傷めそうだ。

アメリカ、というよりニューヨークでは小学校でもカソリック系の教師でも他の宗教の、あるいは無宗教(が一番多いというセリフあり)の子供に配慮しているらしいのがわかるのがおもしろい。

いじめっ子役がインド系みたいで、いったん殴られるといじめをやめる、どころかそれでも仲良くなってしまうのが調子いいけれど、気持ちいい。
(☆☆☆★)


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映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』 - シネマトゥデイ


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