スウェーデン、父親の有給育児休暇を3カ月に延長へ

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スウェーデンでは父親にとってより子育てしやすい環境が整いつつある

スウェーデンでは父親にとってより子育てしやすい環境が整いつつある

(CNN) スウェーデンでこのほど、育児休暇に関する新たな法案が提出された。父親が有給で育児休暇を取得できる期間を3カ月に延長するというもので、議会を通過して成立する公算が大きいと見られている。

同法案はスウェーデン政府が5月28日に提出した。与党左翼党は、母親と父親の間で平等な育児休暇の配分を促したい考え。ストランドヘル社会保障相によると、同国では13年前に父親が2カ月間の育児休暇を取得できるようになった。

米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの2013年の調査によれば、米国では女性が出産後、12週間の休暇を与えることが義務付けられている。ただし有給休暇である必要はない。

しかしこの調査の対象となった38カ国のうち、親となった男女に有給の育児休暇を与えることが義務付けられていないのは米国だけだった。

エストニアはほぼ2年間の有給休暇が取得でき、フランスやドイツ、ハンガリー、フィンランドといった国は、母親に対して13カ月の出産・育児休暇を保証している。

スウェーデンでは両親合わせて480日の育児休暇が取得でき、現時点でこのうち60日は父親のみに与えられている。育児休暇を取得した父親は2012年の調査でほぼ4分の1に上っていたという。

父親の有給育児休暇期間を延長するという今回のスウェーデンの法案に対しては、ソーシャルメディアでも好意的な反応が多数を占めた。

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