浮気と不倫の違い知ってますか? 浮気は、民法では「特定の相手と不貞行為を繰り返すこと」で、不倫は配偶者が居ながら配偶者以外の相手と恋愛し体の関係をもつことだそうです。つまり不倫は、既婚者であることが条件であり、不倫は浮気の種類のひとつなのです。

「浮気したことがありますか?」とストレートに聞いてみました(2010年ナンバーワン戦略研究所調べ/各県出身者既婚男女50人ずつ)。全国平均では、既婚男性の23%が浮気をしたことがあると答えました。女性は男性に比べて低く9%でした。男性は約4人に1人、女性は10人に1人が浮気をしたことがあると答えたのです。

「浮気性な男性が多い都道府県」1位は和歌山県と佐賀県

「浮気したことがありますか?」(2010年ナンバーワン戦略研究所調べ/各県出身者既婚男女50人ずつ)

男性で浮気性NO.1は和歌山出身者で34%。和歌山の男性は感情に素直で、そのうえ情熱的。昔は「紀州の椿の紅さは普通の国とは違う。南国の情熱の赤さだ」といわれたほど。男女とも直情的な人が多いところ。想いを寄せているだけならいいのですが、純情だけに行動に移してしまいがち。情熱的な男性が多いだけに必然的に浮気も多くなるのでしょう。

同率1位の佐賀は、県南部と県北部・東部で気質は異なります。佐賀市など南部の男性は口下手なので愛情表現も苦手ですが、意外に情熱的で惚れると強引に口説きます。北部や東部は恋愛にも積極的で、明るい女性が好み。特に南部は、日本で数少ない亭主関白(男性上位)が残っている地域だけに納得の結果といってよいかもしれません。

3位(32%)の愛知は尾張(名古屋市など県西部)と三河(豊田・岡崎市など県東部)で気質が異なります。名古屋の男性は人見知りしやすいところがあり、そのため、カラに閉じこもりがち。つまりムッツリタイプが多いのです。同率3位は福岡と大分。なかでも福岡市など筑前は、今から500年前にまとめられた人国記でも書かれているように「酒好き女好き」が続いているところだし、大分は人見知りが激しく、不器用で無口ですが、意外に情熱的です。

「浮気性な男性が少ない都道府県」1位は京都府

逆に、最も浮気していないのが京都。わずかに8%で女性の全国平均以下なのです。世間体を気にする人が多いので、アンケート調査といっても浮気を隠したのか、あれは浮気じゃなくて遊びと考えた人がかなりいる気がしますが……。

次いで浮気が少なかったのは香川と岡山(14%)。香川の男性は、腰が軽く、女性には惚れやすく冷めやすいところがあり、たとえ、浮気をしても遊びと割り切るタイプが多いからだと思います。岡山の男性はお酒を飲むことも少なく、仕事が終わると自宅へ直行する模範的な夫なので、こちらは納得の結果といってよいでしょう。         

「浮気性な女性が多い都道府県」1位は埼玉県と徳島県

女性で最も浮気をしているのは、埼玉の女性(20%)。目立ちたがり屋で一度しかない人生を楽しむタイプが多い。流されやすい人が多く、「みんながしていると私も……」というところがあるためでしょう。なんとなく納得できる結果です。同率1位の徳島は昔「阿波美人」の地。阿波商人が全国各地の美人を連れてきたといわれています。明るく、働き者で活動的、経済観念も発達していますが、気が強く、多少素直さに欠けるところがあります。恋愛にも積極的で、こちらは納得の結果かも。

3位は東京と愛知(16%)。東京の女性はプライドが高いので、カッコつけて浮気をしたと回答した人が少なくなかったのでは? また、愛知の女性は結婚するまでは遊び人もいますが、結婚すると、良妻賢母になるだけに、見栄を張って答えた人がいるような気がします。

「浮気性な女性が少ない都道府県」は5府県が同率で1位に

逆に浮気をしていないのは鹿児島、奈良、兵庫、大阪、滋賀の女性。わずかに2%です。鹿児島の女性は、男尊女卑の歴史から真面目で控え目な人が多いですが、表面はおとなしそうに見えても、芯は強いしっかり者。恋愛には慎重なところがあり、自分から告白するのは苦手だけに、浮気もしないのでしょう。

あとの4府県はすべて近畿。奈良の女性は恋愛も慎重で、恋の炎が燃え上がるまで時間がかかります。兵庫は県としてみると、西部や北部の女性の浮気は少なそうですが、神戸など東部の女性は浮気の可能性は高い気がします。大阪の女性は気軽に男とつき合うタイプ。

滋賀の女性は地味ですが、真面目で正直。男性に比べ柔軟性もありますが、男で苦労するタイプが多いです。恋愛には積極的ですが、道徳観念が強いから、浮気や不倫などもってのほかのタイプです。どうも、真面目な滋賀と慎重な奈良以外は、浮気の経験は十分ありそうな気がしますが……。

<著者プロフィール>
矢野新一
(株)ナンバーワン戦略研究所所長。エリアマーケティングの第一人者で、かつ県民性研究の第一人者。「県民性博士」とも呼ばれている。県民性に関する著作は20冊にのぼる。最新刊は『石川県人と富山県人のえっホント?』(北国新聞社)。テレビ出演、雑誌の監修も多数。無料アプリ「ズバット県民性」やサイト「県民性ワールド」も人気。東京生まれ。横浜市西区育ち。