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2012年1月9~11日(18) 北へ。気仙沼-一ノ関

2012年01月28日 22時33分44秒 | つれづれ日録
承前

 宮城県気仙沼から北海道北見への帰路は、鉄道である。
 6本の列車を乗り継ぎ、計20時間かかる。

 「なんと物好きな」
とあきれる人もいるだろう。

 けっして物好きであることを否定はしないが(笑)、鉄路を選んだ最大の理由は

仙台(花巻)-女満別の空路の直行便がない

ことである。

 かならず新千歳で乗り継がなくてはならず、費用がかさむ。
 しかも、10日のうちに帰宅しようと思えば気仙沼の滞在時間が短くなるし、もう1泊するのであれば、空路のほうが、北見到着時間が遅くなる。

 12日から仕事なので、11日夜に着くような旅程は避けたい。
 冬のあいだは、悪天候で航空機が飛ばない事態もありうるので、なおさらである。

 あれこれ考えて、夜行急行「はまなす」を利用して、11日午前のうちに北見に戻るスケジュールを組んだ。



 まず、一ノ関までの切符を買い、気仙沼発15:41、一ノ関行きの普通列車に乗る。
 この大船渡線は、普通列車しか走っていない。

 ディーゼルカーの2輛編成である。

 気仙沼から一ノ関まではバスもある。
 筆者が乗った列車よりも少し遅く出発し、所要時間もほとんど変わらない。
 ただ、気仙沼に着く時もたつ時もバスというのも、なんだかつまらない気がして、この区間だけは、あらかじめ切符を購入していなかったのだ。

 鉄道マニア的な話になるが、東北地方は南北に長いため、この地の線路の大半は、縦に走る幹線と、横に走るローカル線に大別される(もちろん、横だけど幹線扱いの秋田、山形両新幹線や、タテだけど両新幹線の開通後にローカル線化した奥羽本線など、例外はある)。

 筆者は、横に走るローカル線に旅情を感じて、けっこう好きなのだ。
 花輪線、陸羽西線、陸羽東線、山田線、仙山線、磐越東線…。
 以上の路線にはすべて乗ったことがある。



 運転席のわきから撮った映像。

 列車は、林や棚田、川などがある山地を、軽快に走っていく。
 通学の高校生が乗ったり降りたりする。
 どこにでもあるローカル線の情景だ。

 折壁駅のプラットフォームで、全力で走っている若い女性がいるのが、目に入った。
 一関市役所広報係の腕章をつけている。
 列車の前でポーズを取り、カメラマンが撮影する写真におさまっていた。
 そして、本人は駅に残り、カメラマンの男性だけが乗車した。
 彼は、車内から車窓風景などを大量に撮り、次の駅でおりていった。



 一ノ関には16:59着。
 ここで東北新幹線に乗り換えである。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SH)
2012-01-29 07:04:45
ヤナイさん、こんにちは。

>仙台(花巻)-女満別の空路の直行便がない

本当にそうなんでしょうけれども、その後の文章を読むと「乗り鉄だから」と思ってしまいます。
Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2012-01-29 11:37:04
SHさん、コメントありがとうございます。

え~、どちらも正解です(苦笑)。

もし仙台-女満別便があれば、絶対そっちに乗っていたと思いますよ。

「はまなす」は楽しいのですが、オホーツクはしょっちゅう乗ってるので別にいいやって感じだし。
Unknown (浅野)
2012-01-29 14:51:35
気仙沼から私の元々の本籍地佐沼を経て一ノ関に向かうバスに昔良く乗りました。

気仙沼の宮城交通に叔父が勤めていたので、バスの営業所の古い木の椅子に座って、バスの運転手さんに叔父が一言かけて見送ってくれたのが私の小学生の頃の夏休みの思い出です。

気仙沼を見てみたい気持ちと見ないほうが良いという気持ちに揺れています。
浅野さん、こんにちは。 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2012-01-29 23:16:05
ミヤコーですか、こんどの大震災ではたいへんな目にあったようで、胸が痛みます。

現地を見た方がいいかどうかは、わたしからは確たることは言いかねます。
自分は、見てきて良かったと思っていますが。

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