米の放射性物質、福島原発と断定 「人体への影響なし」
【ニューヨーク=小川義也】米環境保護局(EPA)とエネルギー省(DOE)は18日、国連の監視システムがカリフォルニア州で検出したごく微量の放射性物質について、福島第1原子力発電所から放出された「キセノン133」だと断定した上で、「人体への影響を心配するレベルではない」とする声明を発表した。
同州北部のサクラメントに設置されている包括的核実験禁止条約(CTBT)の暫定技術事務局が運営する国際監視システム(IMS)が検出した。普通の人が太陽や土壌など自然界から受ける放射線量の100万分の1程度だとしている。同量の放射性物質が16日から17日にかけてワシントン州でも検出されていたことも明らかにした。