2024年 4月 19日 (金)

「集団的自衛権」安倍・公明党の八百長論戦!とっくに落としどころ決ってる出来レース

アリバイ作りで注文付けるふり…山口代表、太田国交相、北川副代表

   集団的自衛権行使容認の閣議決定を今国会中にやってしまおうと意気込む安倍首相は、公明党・山口那津男代表の慎重姿勢にイライラしているのだろう。首相のブレーン飯島勲内閣官房参与がワシントンでの講演で、公明党と支持団体の創価学会との関係が憲法に定める「政教分離」の原則に触れるのではないかと言い出した。こんな発言も首相の気持ちを忖度したものだろう。

   昨夜11日(2014年6月)に聞いた話だが、安倍首相に近い自民党議員が「閣議決定」直後に安倍さんは解散する覚悟をすでに決めているといっていた。そこまで腹をくくってオレはやるんだという意気込みを見せるのは安倍さんの勝手だが、もし本当に解散するとなると、公明党の支持母体・創価学会の力を無視できないはずである。

   しばらく前の『週刊ポスト』に「創価学会票がなければ落選『自民現職77人』リスト」という記事があったが、そこまではいかないでも、小選挙区制だから創価学会を敵に回しては苦しい戦いになることは間違いない。なぜなら創価学会が集団的自衛権には反対の姿勢を明確にしているからだ。

   だが、『週刊新潮』は現政権に入っている太田昭宏国交相と与党協議の当事者である北側一雄副代表、山口代表は一体ではなく、結局、公明党側が妥協するアリバイ作りをやっているに過ぎないと、反創価学会ジャーナリスト・乙骨正生氏にこういわせている。

<「私には、シナリオ通りの出来レースにしか見えません。山口代表、太田大臣、北側副代表には役割分担がある。ギリギリまで強硬に反対し続け、創価学会・公明党のための『アリバイ』を作り、メンツを守るのが山口代表の役割。そして、最後には妥協して自民党と手を組む役を演じるのが、太田氏と北側氏なのです」>

   閣議決定を強行して解散に持ち込めば、間違いなく大きく議席数を落とすことになろう。過半数は超えるにしても、かなりの議席を失った安倍首相への批判が顕在化するのは違いない。驕れる者は久しからず。安倍失脚のシナリオの一つになる可能性はあると思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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