社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



レンタル落ちのDVDで『バルバロッサ 帝国の野望』を見ました。



2009年製作のイタリアのテレビ映画で、
イタリア語版は2部構成で200分だそうです。

DVDは英語版で124分。日本語吹き替えはありません。
字幕は普通の字幕と、文字が大きい「デカ字幕」の2種類が選べます。

バルバロッサ 帝国の野望(Barbarossa) 予告編


タイトルの「バルバロッサ」は「赤い髭」という意味。
神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世のあだ名です。

ドイツの名君として知られ、第3回十字軍に参戦中亡くなります。

フリードリッヒ1世を演じるのが、ルトガー・ハウアー。

これだけで購入を決めたようなものです。

ルトガー・ハウアーの中世モノといえば、
昔テレビの深夜放送で見たポール・バーホーベン監督の
『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣』が面白かったですね。

Flesh+Blood (1985) - Trailer


それはともかく、『バルバロッサ』はルトガー・ハウアー演じる
皇帝バルバロッサが主役ではありません。

神聖ローマ皇帝はドイツの王様ですが、「ローマ皇帝」なので
ローマのあるイタリアを支配下に収めようとします。

越後国(新潟県)の大名だった長尾景虎が
関東管領上杉家の家督を継いで「上杉謙信」になったために、
はるばる山を越えて関東まで出兵したのに似ています。

ミラノをはじめ、北イタリアの都市は皇帝の支配下に入り、
重税を課せられ、自由を失ってしまいます。

そこでミラノの鍛冶屋の息子アルベルトは皇帝に対抗して「死の軍団」を結成。
北イタリアの都市を「ロンバルディア同盟」にまとめあげ、帝国軍と戦います。

皇帝軍とロンバルディア同盟軍の決戦「レニャーノの戦い」が
映画のクライマックスです。

イタリア制作なので、ロンバルディア同盟軍のリーダーとなった
アルベルトが主人公になります。

皇帝は敵役になるのですが、名君の誉れの高い人なので、
極悪非道の君主としては描かれていません。

悪役と呼べるのは、皇帝の手先となったミラノ市長官バロッツィ。
映画『アマデウス』でサリエリを演じたF・マーリー・エイブラハムです。

『アマデウス』 予告編


バロッツィはミラノの籠城中、皇帝に内通。
皇帝の配下として重税を取り立て、
修道院にいたアルベルトの恋人の姉を死に追いやります。

でも、愛していた女性を死なせてしまった悲しみを見せ、
単純な悪と割り切れないところも描写されています。

敵側のルトガー・ハウアーやマーリー・エイブラハムがよすぎるので、
主人公アルベルトが「フリーダム!」と叫んでも、
「皇帝に協力した方がいいものを…」と思ってしまいます。

ルトガー・ハウアー好きの私にすれば、
どうしても皇帝に感情移入してしまいます。

ルトガー・ハウアーとマーリー・エイブラハムが好きな人には
おススメの映画だと言えるでしょう。

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