想定上回る勢いで縮むデジカメ市場 一眼レフ2強、思惑外れ苦戦 (1/3ページ)

2013.11.15 06:00

 デジタルカメラ各社が今年度の販売台数を相次いで下方修正している。カメラ機能を搭載するスマートフォン(高機能携帯電話)に市場を侵食されているうえ、欧州などの景気低迷が販売減に追い打ちをかけている。

 各社は高価格モデルなどに力を入れるが、キヤノンとニコンは初めてレンズ交換式デジタルカメラの販売が前年度を下回る見通し。不振からの脱却には時間がかかる恐れもある。

 「デジカメ市場は年々縮小し厳しい環境が続いている」。カシオ計算機の中山仁執行役員は14日、コンパクトカメラの新製品「EX-10」の発表会で危機感を示した。

 カシオは、EX-10を最高峰モデルと位置付け、高価格コンパクト市場に参入する。想定価格は約8万円で、シャッターボタンを押せば明るさなど設定の異なる9枚の写真を連写。簡単な操作でレンズ交換式のような多彩な撮影ができる。

 スマホのカメラ性能が向上する中、コンパクトカメラは低価格モデルを中心に苦戦が続く。価格下落も激しい。だが高機能・高価格モデルは愛好家のニーズが根強く、利益率も高いため各社が開発を加速させている。

一眼レフなどのレンズ交換式カメラにもブレーキがかかる

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