ringoのつぶやき

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DJ-シンガポール政府投資公社、運用利回りの低下を予想

2015年07月30日 15時48分40秒 | 社会経済

 

 【シンガポール】世界最大級の政府系ファンド(SWF)、シンガポール政府投資公社(GIC)は、今後5~10年
の運用利回り低下が予想されると警告した。世界経済の成長と企業収益の見通しが有望ではないことを理由に挙
げた。

 最大の投資先が米州であるGICは、極端な低金利が先進国市場の資産価格を膨張させていると指摘。先進国市
場と新興国市場のどちらにも投資機会は残っているとしつつも、2015年3月期に欧州向け投資を減らした。

 GICグループの社長兼最高投資責任者(CIO)のリム・チョー・キアト氏は15年3月期の年次報告で、「大半の
先進国で金利が歴史的な低水準となったため、資産クラスが幅広く値上がりした」とし、「世界経済が足場を固
めるのにまだ苦労している段階で資産価格が急騰したため、投資環境はとりわけ不確実で予想不能なものになっ
た」と述べた。

 中国の株式市場はこの1カ月に猛烈な売りを浴びたが、それでもGICは依然として同国を長期の投資先と位置づ
けている。GICは、中国経済についてはなお楽観的で、中国政府は改革を遂行できると信頼していると述べた。


 リム氏は、最近の株式市場の乱高下は「投機が過熱した影響」だとし、「中国はこの3年間、改革に真剣に取
り組む姿勢を示してきた。中国の将来は明るいとわれわれは確信している」と述べた。

 GICは通常、長期に及ぶ監査手続きを経て、年次報告を公表する。15年3月期の年次報告によると、過去20年間
の運用利回りは実質で年4.9%となり、米ドル換算では6.1%だった。

 SWF研究所(SWFI)によると、GICはシンガポールの外貨準備を運用し、金融危機の際に米シティグループやス
イスのUBSの株式を購入した。運用資産は約3440億ドル(約42兆6500億円)で、世界第8位の規模の政府系ファン
ドとなっている。

 GICの最大の投資先は引き続き米州で、15年3月期は資産全体の43%を占め、前年度の42%を上回った。

 GICは年次報告で個別の投資内容は明らかにしなかったが、14年末には、米国の産業用不動産保有会社インコ
・プロパティーズを投資会社ブラックストーン・グループから81億ドル(約1兆円)で買収した。GICの海外投資
としては最大級だった。また、米テレビ視聴率調査会社ニールセンの株式の5%を8億ドル超で取得した。

 欧州向け投資は縮小した。3月時点で欧州向け投資は資産全体の25%と、前年度の29%から減った。一方、ア
ジア向け投資は前年度の27%から30%に拡大した。
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