ソニーの高画質コンパクトデジタルカメラ「RX」シリーズ2機種に、派生モデルが登場した。どちらも7月5日に発売の予定だ。
1インチCMOSセンサー採用の「RX100」の上位モデルという位置づけの「RX100 II(マークツー)」(予想実売価格7万5000円前後)は、撮像素子を裏面照射型に変更。
感度が一段分向上し、従来は常用でISO 6400(マルチショットNR使用でISO 12800)までの設定だったISO感度が、ISO 12800(同ISO 25600)まで設定できるようになった。
また、新たに無線LANを内蔵し、スマホでの撮影画像確認やリモート操作(スマホでのライブビュー確認&タッチシャッター)が可能になっている。
加えてNFCにも対応しており、NFC対応スマホであればRX100 IIに近づけるだけで撮影画像の共有やリモート操作アプリの起動などが行なえる。
背面液晶は3型(約122.9万画素)と変わらないが、新たにチルト機構を採用。下方に45度、上方に84度まで画面を傾けられるため、ハイアングル/ローアングル撮影の際にライブビューの確認がしやすくなっている。
このほか、前面のレンズ周囲に配置されたリングを回すことで、28/35/50/70/100mm相当の5段階でズームする「ステップズーム」も新たに搭載。アクセサリーシューは同社の「α」や「ハンディカム」と共用のマルチインターフェースシューを採用。多様なアクセサリーを装備できる。
35mmフルサイズセンサーを搭載した「RX1」にも、派生モデル「RX1R」が登場する(予想実売価格25万円前後)。
変更されているのはローパスフィルターが省かれているところ。人工物などの直線の被写体を写す場合にモアレや偽色を発生させにくくするのがローパスフィルターだが、反面で解像感が落ちるというデメリットがある。
つまり、ローパスフィルターを省くことで、より精細感のある写真を撮影できる。
そのほかの仕様は従来機と一緒で、約2430万画素のCMOSセンサーに35mm単焦点の「カールツァイス ゾナーT*」レンズを搭載する。