もので溢れがちなキッチン。収納方法をあれこれ工夫しても、ものが減らせないと結局出し入れするのに苦労しますよね。でもこれ以上どうしてもものが減らせないという人へ。キッチンも洋服のように「衣替え」するという手があります。その方法をご紹介しましょう。
みなさんお洋服の衣替えはどのようにしていますか?
おそらく多くの人が以下のようにしているのではないかと思います。
・季節の変わり目にする
・新しい季節で使うものを出す
・新しい季節で使わないものを仕舞う
・季節問わず使うものはそのままにしておく
キッチンの衣替えも同じ考え方です。例えば夏なら冬にしか使わないキッチングッズを「仕舞う」ということをすれば良いでしょう。
それによって、夏の間使うものを取り出しやすい場所に収納したり、小さなキッチンでもものが溢れることなくスッキリと使えたりすることが可能になります。
日本のお家のキッチンは四季折々の食事を楽しむために季節限定でしか使わないものがたくさんあります。
そこで、まずは夏と冬で大きく分けて該当するものを挙げてみましょう。
■夏しか使わないもの
麦茶など冷たいお茶をいれるポット/たくさんのガラスのコップや器/カキ氷器/そうめんやざるそばを食べるときに使う食器/BBQセット/ゼリーなど冷たいお菓子のための調理器具/夏の季節感があるランチョンマットやコースターなど。
■冬しか使わないもの
マグカップや湯のみなど温かい飲み物を入れるもの/温かい料理を入れる器/土鍋などの鍋セット/オーブン料理や煮込み料理などに使う食器や調理器具/クリスマスやお正月などイベント時に使うもの
お家によって違うと思いますので、自分の家のキッチンはどうか考えてみましょう。
洋服の衣替えと同様に「季節のもの」「季節外のもの」「一年中使うもの」にキッチンのものを分類してしまうことが大切です。
次にこれらの収納場所をどう分けるかを決めます。キッチンのタイプによって色々考えられますのでいくつか方法をご紹介します。
【広くて収納がたっぷりあるキッチンの場合】
手が届きやすく取り出しやすい場所に「季節のもの」と「一年中使うもの」を、取り出しにくい場所に「季節外のもの」を収納する。
【パントリーがある場合】
「季節外のもの」をパントリーに収納し、キッチンには「季節のもの」と「一年中使うもの」だけを収納する。
【小さいキッチンの場合】
「季節外のもの」を収納する場所を家の中に確保して収納します。キッチンの近くが理想的ですが、難しい場合は押入れ、床下収納など少々遠い場所やほかのものと兼用のスペースでも構いません。
ものが一応おさまっているキッチンなら、「季節のもの」「一年中使うもの」を棚の前面や立って手の届きやすい範囲に移動し、「季節外のもの」を棚の後面や自分の背丈より高い場所や足元などに移動するだけでも随分変わると思います。これなら洗い物のあとにでもついでに出来ちゃいますね。
キッチンの「衣替え」の効果は、スッキリ収納できるだけではありません。
・今使いたいものが手の届きやすい場所にあるので、料理が手早くできるようになる
・手持ちの調理器具や食器が宝の持ち腐れにならず活用できる
・取り出すのが億劫だった調理器具が取り出しやすくなるので、季節限定メニューを気軽につくれるようになる
・季節感のあるお皿やカトラリーがすぐ取り出せるので、テーブルコーディネートがマンネリにならない
・季節にあったレシピ本を取り出しやすい場所に置いておけば、季節のお料理のレパートリーが広がる
特に忙しい人にとって一分一秒でも料理が手早くできるというのはうれしいこと。
また季節感のある料理がつくりやすくなるのは、心にも体にもうれしいですね。
お洋服の衣替えもすっかり済んで夏本番、ぜひ「キッチンの衣替え」試してみてはいかが?