英国最大のスーパーマーケット「テスコ(TESCO)」幹部が、グーグルグラスの業務利用の開始を宣言した。 同社でCIO(情報統括役員)を務めるMike McNamar氏がブログで明かしたところによると、テスコは今後、グーグルグラスやサムスンのスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを、販売面で役立てていく方針とのこと。
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同社は既にTesco Labsと名づけた研究機関を設立し、顧客サービスの向上にテクノロジーがどのような役割を果たすかを研究中。ウェアラブル技術を活用したコンセプトアプリの準備も整ったという。

McNamar氏によると「例えば、家の冷蔵庫にミルクを切らしている場合、顧客はそのミルクのバーコードをグーグルグラスでスキャンすることにより、オンラインの買い物リストに追加することができる」とのこと。

公開されたコンセプト動画には、グーグルグラスを通じてミルクを注文する女性の姿を収録。製品名や成分、カロリーなどをグラス上で確認した後、オンラインで注文。当日の午後には宅配業者により商品が届けられる様子が収められている。
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英テスコは近年、売上低迷が続き、2014年2月期の営業利益は前期比6.0%のマイナス。2年連続の営業減益を記録しており、デジタルへの取り組みを強化することで、ネット経由の売上を増加させたい狙いもありそうだ。

同社は昨年9月にオリジナルのタブレット端末「hudl」を119ポンド(約2万円)で発売しており、これまでに50万台以上を販売したとのこと。

英国では6月24日にグーグルグラスの一般発売が開始されたばかり。同国最大の小売業がいち早く名乗りをあげたことで、イギリスでのグラス関連の取り組みも一気に加熱することが予測されそうだ。(Google Glass Info)
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