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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・日本国の金銀あつまり瓦石(ぐわせき)の如く見えし江戸より・・・
(西鶴、『萬の文反古』)

昔も今も、カネは中心に集まる。地方は疲弊し中央のみ栄える。物資もカネも、そしてヒトも吸い上げるシステムが機能している。

瓦石(がせき)とは屋根にふく瓦のことだが、転じて価値ある玉(ぎょく)に対して無価値のがらくたを指す。まるで金銀が集まりすぎてがらくたにみえるほどだというわけだ。

いましばし、年末年始ゆえ、中心に吸い寄せられたヒトだけは地方に散っているか。