ウィンブルドンはマレーの優勝で幕を閉じた。
全仏オープンから、雨にたたられたかのうようなヨーロッパシリーズだった。
祭の後のようだ。
準優勝のラオニッチは果敢にネットダッシュを繰り返し、最後まで積極的だった。
素晴らしくレベルが上がっている。
身体を痛めたフェデラーは残念だった。フェデラーに逆転負けしたチリッチも迫力があった。
錦織が万全だったとして、ラオニッチやチリッチに勝てるのだろうか?
そんな気がした。
マレーは、なおいっそう強力だった。
こうなったら、全米もマレー優勝で、年末には、念願のランキング1位をとってもらいたい。
というわけで、錦織は、オリンピックでメダルを期待。
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映画『アレキサンダー』(オリバー・ストーン監督)
は、特別おもしろいものではないのだけれど、
主演のコリン・ファレルは、傑作『フォーン・ブース』(3回観たけど、観るたびに面白い。あ、観るたびに面白いといえば、実は、『フォレスト・ガンプ』がそんな感じで、かなり好きな映画だ)でいい味出していた。忘れられない微妙に困ったような顔の俳優だ。
アレキサンダー大王の、あの古代の戦闘が、具体的な映像として目に浮かんで、よかった。
ガウガメラの戦いとか、戦車ならぬ戦象との戦いや、陣形など、リアリティーがあってよかった。
古代についての読書の大いなるヘルプとなる。
アレキサンダー大王に興味のある人は観るべきだろう。
アンソニー・ホプキンスも普通にいい味だしているし、
何より、アンジェリーナ・ジョリーの怪演! 存在感あり過ぎで、もはやミスキャストだろう。