DMC book

□VD
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2VD 捏造兄注意






「こういうのを、感動の再会と言うんだろう?」




懐かしさを感じさせるその雰囲気、目付き、声。思い出すのはたった一人の兄。
左手に刺さった青い剣が否応なしに疑念を確信へと変えても、それでも、尋ねずにはいられなかった。



「バージル、なのか?」
「他に誰だと言うんだ、悪魔か?確かにもう悪魔のようなものだがな」



バージルがクックッと笑う。
その指はダンテの髪を指先で弄ぶ。幼い頃を思い出す、優しい触れ方だった。
自分の記憶の中に色濃くのこる兄はこんな触れ方はしない、そんな、愛しいものをみる目で自分を見たりしない。
驚くほど動揺していた。
デスクに打ち付けられている左手が熱と痛みをもって、かろうじてダンテの冷静さを支えてくれていた。
今にも叫びだしてしまいそうだと、心の隅で今の自分を傍観している自分がいる。



「俺がどれほど己の行いを悔やみお前に焦がれたか分かるか?」
「ぐぁっ…!」



バージルが幻影剣を抉るように回す。
久方ぶりに感じる激痛に堪え切れない呻き声を漏らせばその動きはピタリと止んだ。
ゆっくりとした動作で耳許に顔を寄せ、それこそ悪魔のように甘く、魅惑的に囁く。



「お前に会うためだけにムンドゥスを失い再び揺れていた魔界を自分のものにした。愛と憎しみは表裏一体、お前に向けられていた憎しみが時を経て狂おしい愛になった、…信じられんか?だがそれが真実だ」



刺さっていた幻影剣が消滅する。
じくじくと痛みを主張する左手をとってバージルがその薬指を口に含む。血がこぼれるのも気にせず、口に含んだ薬指の根元に歯を立て噛みちぎらんとする勢いで歯型を残す。
予測できない行動とじりじりと熱を主張する傷口と薬指に、眩暈を覚える。



「俺の愛しいダンテ・・・」



オレに会う為だけに、バージルはそう言った。
その手を振り払う事など、自分に出来るだろうか。振り払えば今度こそもうその手は掴めない。あの時のように自分から離れていくバージルを見ることなどできる訳が無かった。
薬指にくっきりと残された噛み痕が指輪のようにダンテを縛りつける。
それを嬉しいと思ってしまった、もう戻れない、それでも・・・



「いいぜアンタを受け入れてやる・・・おかえり、バージル」




愛をやり直そうか
(少々歪んでたってかまわないから)










書いてるうちによく分からなくなった

捏造2兄とか趣味に突っ走った、反省はしてるけど後悔は無い。
うちの2兄はダンテ好き過ぎるハイレベルブラコン、なんたってダンテに会いたいがために魔帝になってしまうんだもの!
正直なところ、だいぶ某2兄bot様に影響を受けております


以下詳しい捏造設定

2バージル
・ネロアンとしてダンテに倒されたのち眠りにつく。
・ムンドゥスの配下がムンドゥスがいつ復活しても良いよう勢力を立て直していた時に発見され目覚めさせられるものの洗脳は溶けているため残っていた配下を全滅に追いやって、なんだかんだで魔帝にのし上がる。
・魔界にいる間にダンテへのベクトルが入れ替わってしまったらしくダンテが愛しくてたまらない、愚弟じゃねーよ愛しい弟だよ。
・ダンテに会いたいがために魔界知識総動員で
時空に穴開けた迷惑この上ない上司様。
・この話の後は二人でしながら暮らします、ネロの事をダンテと育てたいとか思ってたけどもう子供じゃないからと拒否られる。
・134のダンテーズを暇だからと呼びだすのは主にこの人、過去のダンテ達と自分を息子のようなおもちゃのような感じでおちょくるのが楽しくて仕方ないようです。
・ダンテ好き過ぎてちょっと病んでる、食べちゃいたいとか壊してしまいたいとか考えるけど全ては愛ゆえ、実行はダンテが笑ってバージルの隣にある限りしないでしょうが・・・。


・・・なげぇ、設定だけが増えていくね!
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