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内容説明
本書は、25年以上にわたり、30社以上の組織に経営改革のための助言をしてきた組織コンサルタントが、社会経済の変化とキャリアパスに潜む問題から、この重篤な病気を喝破する。そして、大人の組織が備えるべき3つの条件と、個人が一流の仕事人になるための10の戦略を説く。実は、意識の高い経営者や人事担当者は、うすうすこの病気に気づいている。しかし、対症療法しか行われない。なぜなら彼らにとって、部下や社員は未熟な子どものままの方が、都合がいいからだ。一見して、温かく居心地のよい職場で働く人こそ、危ない。<感染>を恐れる優秀な人材の逃亡は、もう始まっているのだ。幼稚な組織と心中しないために、一刻も早く読むべき一冊。
目次
第1章 「個人がコドモ?」の組織<br/>第2章 「組織文化がコドモ?」の組織<br/>第3章 「マネジメントがコドモ?」の組織<br/>第4章 コドモの組織から大人の組織へ<br/>第5章 コドモの組織で大人になる戦略<br/>終章 グローバル化と大人の組織
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またおやぢ
25
総じて納得性は高いが、題名には違和感を覚える。未成熟な組織が多いのは事実。一部の人間を除いて“子供扱い”をした方が管理し易く、結果を導き出しやすかった故の対応であり、それは良し悪しではなく状況判断。現状ではそのアプローチが相応しくないだけに過ぎないとは思う。2つの「ジリツ」すなわち“自立”と“自律”した個人が、目的に基づく合理的な思考と行動を行い、原理原則に基づいた組織に参加することで、大人の組織が生成されると主張には共感する。とは言え、ジリツした個人を包含できるのは、一体感ある組織だけの筈だと思う一冊。2016/10/04
ゆう
13
未熟な者が未熟なまま豊かになる、そうした時代は、もう来ない。それを受け入ず、淘汰されるべき企業が補助金や公共事業漬けで生き延びる。これは日本流の腐敗だ。異能・異質な個人の力を活かしていけるように、より成熟した組織を構築していかなければならない。本書ではそのためのポイントとして、個人の「自立」と「自律」、目的合理的な思考パターン、マネジメントのプロ化、の3つが挙げられている。個人としては、一流たり得る技術力を磨くことがますます重要になる。更には、他のプロフェッショナルや組織と「善く繋がる」営業力も必要だ。2023/12/07
Shu
13
何もしない外野がうるさいと思うことは多い。矛盾に気づかず進んでしまうこともある。2014/09/26
たまご
13
その場(会社とか部署とか)を構成する要員が,一人ひとり別個の人間で,興味も仕事の仕方も人それぞれあるということ,それを理解して尊重できるような場であってほしいものです.すべてみんなが同じ方向を向いて同じようにやっていかなければいけない,というのは,「子ども」というか「ムラ」社会的ですよね….こういう本が読まれるならば,横並びの日本の構造も少しづつ変わってきている証拠なのでしょうか.2014/04/13
だいすけ
12
ご説ごもっとも。でも、言うは易く行うは難しなんだよね。2018/03/17