はかない | 拾い読みあれこれ

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「蜉蝣(ふいう)の一期槿花(きんくわ)の榮、夢幻(ゆめまぼろし)の身を持ちて、利欲に迷ひうかうかと、空しくおくる光陰の、・・・
(山東京伝、『本朝醉菩提全傳』)

「ふゆう」とはカゲロウのこと、その一生だからまことにはかない。また「きんかのえい」とは一日の榮のことで栄華ははかないといい、これまたはかない。

そうなんだが、利欲に迷ってうかうかと時を過ごしてしまう。まあしかし、利欲から自由になったら、さて何をすべきかわからなくなる人もいるやに違いない。